映画生きる（72）

 　　　　　　　職場（２）。。。。。。。映画での職場の環境は１９５０年代で現在のそれとは随分と変わっています。職場でお弁当を広げ食べている風景には和やかな雰囲気が漂っています。一人一人の個食ではなく適当に集まっているのも大切な点です。一緒に食べることが少なくなったのもっと後になります。映画での出演者では肥えた人は殆どなく皆忙しく立ち振る舞っています。陳情に来たお母さん方は市役所の職員に対して「私たちは忙しい。あんたたちの様に暇でない」とたらい回しされた怒りをぶつける場面があります。象徴的なのは市民課一同で通夜の席でやる気を出したものの新課長が決まると又、もとの仕事っぷりに戻ってしまう事です。丁度ダイエットを決意しても長続きしないのと似ています。お役所仕事は変えようとしても変えられない何かがある様です。