紀伊国名所図会より
紀行文退隠蕉跡
(きのゆきふみ たいいん きゅうし)

第六十代紀伊國造従三位紀行文卿が職を辞した後、宮山(毛見山)の頂上に庵を結んで閑居し、専ら風雅の道を楽しんだと伝えられています。

行文卿は博学にして和歌を善くし、「新続古今和歌集」に次の二首が遺されています。

若浦の
塵につけてや
かきおかん
かひもなみ間の
もくづなれども

夢さむる
夜半の時雨は
冬きぬと
おどろかしてぞよそに過ぐらん
 
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