2023/1/30

映画生きる(52)

      生きる6)。。。。。。。。小説イワン・イリッチの死では主人公が家族の看護を受けながら一人で苦境からの脱出を試みます。映画生きるでは家族も関りを持ちますがその中心場面は職場であり部下つまり家族関係より職場の人間関係の方が濃厚である事を示しています。この意味でも今度リメイクされるイシグロ版が注目されます。又苦痛の無い天国に召されるイリッチと幸せそうな姿で極楽へと旅だつ渡辺さんとの違いも注目したいと思います。又今後の年金を心配する妻と思いがけない遺産を残してくれた若夫婦の差もあります。時代や文化の違いも考え合わせると興味が深まります。