2023/1/26

映画生きる(51)

         生きる(5)。。。。。。。。イリッチの死で描かれている主人公の症状と映画のそれとは異なっています。原作では癌性疼痛を思わせる痛みが主症状で急速に衰弱していきます。映画は診断は胃の噴門部の癌で専門家は余命半年と判断していますが「死同様の宣告になる」との判断で胃潰瘍と嘘の診断結果を伝えられます。主人公が本当のことを言って下さいと懇願しますが無視されます。病気に於いて医師は裁判長のような宣告を下す態度です。病名の告知はここ数十年で様変わりとなっています。現在では2~3人に一人の割合で癌でなくなっています。主治医は看護師にその立場にいたらどうするかと尋ねると自分で死んでしまいますと答えています。それを聞いて嘘をついた自分を和らげています。バレない嘘は罰せられないのか?治らない病気を告げる事は勇気がいます。