2023/1/18

映画いきる(45)

       イリッチの死(18)。。。。。。死直前に重点をおいて小説は書かれていますが多くの科学者は「個人の死ですべてが終る」と考えています。この個人主義は乗り越えられる運命にあると考えていますが、胡蝶の夢のように逆に考える方も居られます。死は次への出発であると考えます。我が国の「家」思想は生命現象を考える時現在の科学より生命を説明するに便利です。作者のトルストイが直前の数時間に焦点を当てた理由は分かりませんが、私にはイリッチが自分で苦境からの脱出に成功したハッピーエンドの物語のように受け取りました。残された家族にも涙と共にイリッチの生の誇らしさが伝わるのではと考えます。