2022/12/11

映画生きる(12)

        ゴンドラの唄(12)。。。。。。。この歌は大正5年芸術座の公演「その前夜」の第5幕で歌われるものです。原作はロシアのツルゲーネフで同名の小説を舞台に脚色したのが楠山正雄です。舞台の台本も残されていますが、この歌そのものはオリジナルです。どうして吉井勇に依頼したのかは不明ですが、どうも森鴎外が間接的にしても関係がありそうです。大正4年の段階で鴎外は53歳、抱月44歳、楠山41歳、吉井29歳、中山28歳となります。童話で有名なアンデルセンの本を鴎外が訳しており即興詩人の中にこの歌のヒントとなる部分があると言います。鴎外と楠山のつながりは良く知りませんが、楠山には多くの童話作品があります。