2022/10/31

意志力(2)

         意志力(3)。。。。。。。。。意志には強い、弱いが知られています。しかし一元的に知能の様に数値で表せるかどうか現時点ではよく分かっていません。著者は自我コントロールを仮定して思考、感情、衝動、パフォーマンスの四つの区分を考えています。自我についてはフロイトの考えを採用していますが、イドやエスそして超自我はあまり言及されていません。精神分析理論は現在の感情分化に多大の貢献をしてきましたが、意志の発達分化については限定的で欲望の昇華など貢献があります。自我発達の根底にあるエディップス コンプレックスについてもエディップス王が自らの目をつぶす行動には重点が置かれていません。著者の考えは従来の東洋的な知、情、意の三分割の考えでは衝動とパフォーマンスを含めたものを意志と考えると分かりやすくなります。私的には衝動とパフォ-マンスの大半は通常は意識に上らずに処理されていると考えていますので意識される部分は氷山の一角とみています。これらの行動を数量化をする事は可能ですが、部分現象を全体と見誤る危険性があります。