2022/10/19

秘すれば花(46)

         口伝(3)。。。。。。。。。旬の話から次の句が浮かんできます。「目に青葉 山ほととぎす 初鰹」は現在でも多くの人に知られています。作者について調べると山口素堂で松尾芭蕉と同時代だそうです。当時は借金をしてでも初鰹を食べるのが江戸っ子の粋だったと言います。自分にとっては初鰹をたたきにして食べる時は大変な幸せを感じます。当社の神社の杜は小さいほうですが、野鳥が沢山いて鶯やめじろの声を耳にしますが、残念ながらほととぎすの声は分かりません。目に青葉については考えると大木で樹齢数百年以上の楠や梛、桜や紅葉などの落葉樹があります。常緑樹が多い為に「青葉」の印象は近くの名草山の方が深く感じられます。蝉の声を聴くタイミングも微妙です。気温や天気などにも左右され数日で頂点となり鳴き声が移って行きます。この歌は初めて目にし、耳にし、そして味わった驚きや喜びを表したと思っています。目にする喜びや耳にする喜びを深く長く味わえるように訓練できたらいいと思います。