2022/8/20

映画アマデウス(27)

       狂気(3)。。。。。。。。老人の話に耳を傾ける若い神父さんの態度に大変感心しました、1960年代のアメリカの精神科病棟の一端を描いた前作(カッコ-の巣の上で)と違って近代精神医学の発達で治療可能な狂気が多くなった半面神概念が後退しています。この映画の中でも人に恨みを持ち憎む事は神の教えに反することで自殺する事も同様です。神への復讐を誓うとは江戸時代の我が国で言えば仇討ちのようなもので武士間では人が人に対して実行することは可能でした。又平安時代の文学からも怨霊を鎮める話しがあります。呪い殺しは可能と思う人は多かったようです。神話(ミトス)と理(ロゴス)の話は有名です。ミトスは神の言葉ロゴスは人間の言葉で当然神の声が真実で人間の声は一時的と考える時代があった事を思い出しました.