2022/8/19

映画アマデウス(24)

        狂気。。。。。。。。。映画の冒頭と終わりが同じ精神科病院で筋道はサリエリの告白といった設定です。幾つかの疑問点があります。モーツアルト殺害は老人の妄言か?自らする自白か?罪意識にかられた懺悔か?告白相手がどうして神父なのか?取調官や医師でないのか?どうして教会や法廷でないのか?映画の観客からするとこのねじれが独特の感情を呼び起こされる結果となります。現在狂気に支配された犯行は犯罪よりも治療が優先されます。調べるとこの病院は欧州初の精神科病棟で1784年ヨーゼフ2世が建てたそうです。今もウイーン大学の旧総合病院キャンパスとなっていると知りました。映画では患者さんの処遇は隔離の時代でした。その開放で知られるフランスのピネル(1745年から1826年)やウイーンンのフロイト(1856年から1939年)の少し前時代の事です。