2022/8/18

映画アマデウス(22)

        殺人(4)。。。。。。。。。この病院での神父さんを前に告白することは神の前の裁判でありその罪を償う道を発見する手段でもあります。償いによって救われると考えますがサリエリは神父と出会った時「ほうっておいてくれ」と相手にしませんでした。既に十字架を暖炉に燃やし信仰を離れ、音楽的才能を被害者に与えている事に憤慨し神が寵愛するモーツアルトを亡き者にすることで神への復讐を自分に誓っていたからです。両親と子供の三人の心理的な人間関係の一つに親への反抗期がり大人への成長にはエディップス コンプレックスの克服が必要です。被害者と加害者の年齢差は6歳ですが、精神面では親子ほどの差があります。十字架を暖炉に燃やし復讐心に導かれた加害者がどうして神父さんの前で話す気になったのかも語られていません。、告白を聞き終わった最後に黙って項垂れる神父さんをみてまるでボクシングでノックアウト負けしたような印象です。「事件」で有れば「自白」を導いた神父さんの態度こそ立派だと言う考えも可能です。