2022/8/18
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映画アマデウス(21) |
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殺人(3)。。。。。。。。加害者サリエリの殺人計画は数年前に被害者が作曲した「ドン・ジョバンニ」を見て被害者が主人公と同じように亡霊に怯えるところから着想しました。モーツアルトは何に怯えているのかを一番早くサリエリが気づきました。その理由はサリエリも同じ恐れを持っていたからだと考えます。音楽に理解がなくサリエリが音楽の道に進む事に反対だったからです。現在では職業や宗教の自由があり自力で未来を開く事が可能ですが、18世紀では奇跡に近かったのでと思います。近代では男性の父親への複雑な感情は「心理的な父親殺し」として自我発達に不可欠な通過点とされています。この亡霊は心理的父親殺しの罪悪感に対する投影とかんがえられるからです。子供っぽい被害者と大人っぽい加害者の差がこの計画の成否を分けました。
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