2022/8/15

映画アマデウス(15)

      推理(3)。。。。。。。。。よく天才モーツアルトと秀才サリエリの音楽能力をめぐる確執が一つの焦点になっています。モーツアルトの死後サリエリの半生が空白になっています。資料で見ると作曲では及ばなかったものの後輩音楽家の養成や教育そして宮廷楽長として音楽界の頂点を維持し続けます。まさにウイーン音楽界つまり世界のトップに長く就いていた事実が「凡人のチャンピオン」との発言の背景にあります。そしてその事はやがて忘れ去られる苦悩とも重なります。永遠の曲を目指しながら叶わない自分と作曲以外で後世に残る仕事をした満足がそして天才に赦されると思うようになったのではないか。自分がモーツアルトを殺した。モーツアルト赦してくれの映画冒頭のセリフは返事はありませんが、もしモーツアルトの亡霊があれば最後の場面では赦そうと亡霊がサリエリに言っているのかもしてません。もし深い罪悪感をもっていたとすれば逆に高揚感がうまれても納得できます。