2022/8/8

ボトルウェスト(28)

      嫉妬と羨望。。。。。。。自分がモーツアルトを殺したとサリエリが確信し、「神への復讐」として才能豊かなモーツアルトを抹殺しようと着想した事です。その方法のきっかけは彼の父親への罪悪感が露わとなった「ドン ジョバンニ」の歌劇の鑑賞中に浮かんだと描かれています。サリエリは子供の頃将来は音楽家に成れるよう協会で祈っていた頃、商人の父親が急死し反対する人が無くなりました。モーツアルトも故郷のザルツブルグにいる父から離れウイーンで生活し結婚後父と距離が出来ていました。二人には「心理的な父親殺し」の罪悪感があったのだと思います。つまりエディップス コンプレックスです。ドン ファン」は多数の女性を自分のものとしましたが、その中の一人の女性の父親の亡霊に悩まされるそうです。サリエリについてあまり触れていませんが、モーツアルトの音楽を誰よりも理解していると言う自負心がありと
共通したコンプレックス故にその気持ちが投影されあのではないか考えます。